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助けられた本

看病の最中、父の好きな司馬遼太郎の本を買いに書店に寄った際、ふっと目に留まった本がありました。

光文社新書「死に行く人の心に寄りそうー医療と宗教の間のケア玉置妙憂、2019年。
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なんとなく手にとって見てみると、出家した看護師さんが旦那さんを自宅で看取った話とのこと。思わず買ってしまいました。父の見舞いから自宅に帰って1人ポツンとコタツに座って寂しさを感じつつ読み始めました。

これは…当たりでした‼️死に近づいている人の体や心に起こっている変化、そしてその心にどう寄り添うか、が経験に基づいて書かかれており、とても役に立ちました。

つい先日、NHKのクローズアップ現代でこの本の特集が組まれていました。よく売れているのでしょうね。わかります。だって、看護師さんで妻で僧侶の著者が、どう寄り添えるのかをいろんな角度から書いているのですから、説得力がありますもの。

以下、ホームページより引用します。
いつか、必要な時が来たら、思い出してくだされば幸いです101.png

今は昔と違って死が身近でなく、経験値がありません。親しい人の死に接することで積めたはずの経験がありませんから、あらかじめ少し学んでおく必要があります。死にゆくとき、人の体と心にどのような変化が起こるのか。看取る人が、それをどう感じるのか。どう行動すればいいのか。そのようなことを知っておくことで、「ああすればよかった」「こうしなければよかった」という後悔を、減らすことができるかもしれません。そのために本書ではまず、死にゆく人の体と心に起こることを見ていきます。人には個人差がありますが、基本を知っておけば、いざというとき慌てずに済みます。そして、私が夫を看取ったときのこと、僧侶になった過程などもお話しします。(「まえがき」より)

目次

第1章 死に向かうとき、体と心はどう変わるのか
第2章 看護師の私が僧侶になったわけ
第3章 死にゆく人の心に寄り添う
第4章 生きていく人の心に寄り添う
第5章 医療と宗教が交わる場

者紹介

玉置妙憂(たまおきみょうゆう)

看護師・看護教員・ケアマネジャー・僧侶。東京都中野区生まれ。専修大学法学部卒業。夫の“自然死”という死にざまがあまりに美しかったことから開眼し出家。高野山真言宗にて修行を積み僧侶となる。現在は、現役の看護師として小岩榎本クリニックに勤めるかたわら、院外でのスピリチュアルケア活動を続ける。「一般社団法人介護デザインラボ」の代表として、子どもが“親の介護と看取り”について学ぶ「養老指南塾」や、看護師、ケアマネジャー、介護士、僧侶が学ぶ「スピリチュアルケアサポーター養成講座」を開催。さらに、講演会やシンポジウムなど幅広く活動している。著書に『まずは、あなたのコップを満たしましょう』(飛鳥新社)がある。




Commented by nolie-mayurin at 2019-04-21 09:24
おはようございます

書店に行くと、自分の心に引っかかる本に出合うことがあります
その時にその本に出会ったことはまさに必然でしたね

今は確かに「死」が身近ではなく、遭遇する場面も少ないです
身内の死に向き合うときに読んでおくべき本ですね


私には4人の年老いた両親がおります
日々接するなかで「老いる」とうどういうことが学ばせてもらっています
年は取りたくないけれど、どう老いていくべきか考えさせられます



Commented by tacky41 at 2019-04-22 11:25
Nolieさん、こんにちは。
最近、携帯で本が読めるようになってから、ほとんど書店や図書館に行かなくなりました。でも、行ってみると予期せぬ出会いがあるものですね。おかげで父が今後どのような状態になるのかを事前に少しだけ知ることができ、心の準備ができました。

Nolieさんは4人のご両親の老いと向き合いながら、家庭を切り盛りされて立派です。どうか、ご自分にとって後悔がないよう、してあげたいことを思い存分してあげてください。そして、毎日の生活が豊かで楽しいものであることをお祈りしています。
by tacky41 | 2019-04-19 20:58 | 日々のこと | Comments(2)

ワーキングマザーの子育て&お仕事日記。


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